限りある命の大切さを学ぶ「銀河鉄道999」

アニメ銀河鉄道999は、1978年から1981年に放映された古いテレビアニメですが、映画化や続編の原作の連載が発表されたことにより、現在でも根強いファンがいるアニメです。

SFアニメ作品の巨匠松本零士氏による原作ですが、今でも銀河鉄道999のアニメ映画の主題歌は鉄道番組に使用されるなど、「鉄道」をイメージする作品としても真っ先に挙げられる名作です。

アニメの舞台である未来のある時代の世界では、お金持ちは機械の体を手に入れ、メンテナンスを怠らなければ半永久的に生きることが可能になっていました。主人公星野鉄郎と鉄郎の母も、機械の体を希望していますが、機械の体を買うお金がないため、機械の体をただで提供してくれる星に連れて行ってくれる「銀河鉄道999」という列車の定期を手に入れるために、街に出て二人で働くことにします。しかし、街に着く前に母が人間狩りを趣味とする機械伯爵という悪党に殺害されてしまい、鉄郎は一人ぼっちになってしまいます。母が最期まで願った鉄郎だけでも999に乗って機械の体を手にいて、幸せになってほしいという希望を必ず叶えると誓う鉄郎。しかし、鉄郎は雪山で遭難しかかってしまうのですが、メーテルと名乗る美女に救われ、しかも「自分を一緒に連れて行ってくれるなら銀河鉄道999の定期をあげる」という好条件を出され、鉄郎はそれを受け、メーテルと宇宙に旅に出ることになります。

旧型の蒸気機関車で宇宙を旅するという夢のあるシチュエーションに、メーテルという正体がミステリアスな美女の存在は、大人でも惹きつけられる魅力的な展開です。

しかし、旅の最初の到着駅である火星をはじめ、各停車駅の星で、生身の体の人間のころは、夢や希望に満ち溢れていたのにと、どこか機械化を後悔する人に出会っていく鉄郎。最終的には終着駅で惰性で生き、生きることに目的や希望、優しさまでも失くした機械化人を見て、人は寿命があるから充実して生きられるし、思いやりも生まれるのだと鉄郎は機械化への考えを変えていきます。その鉄郎の姿に、便利さや人間の欲を追求しすぎることによる弊害を思い知らされるアニメです。美女メーテルの意外な正体や、メーテルとの旅で鉄郎が大きく成長していく姿は、現代でも十分に見ごたえがあるお勧めのアニメです。